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茨城県内企業の中国での取組み【幸手精密五金(昆山)有限公司】

 茨城県内中小企業の中国での事業展開についての取組みの1例を紹介します。

 2014年4月23日、各種スプリング(圧縮コイルばね、極細・極小ばね、引張コイルばね、角ばねなど)を製造する株式会社株式会社幸手スプリング(古河市高野。代表取締役 菅井利幸。以下「幸手スプリング」と表記。)の中国現地法人、幸手精密五金(昆山)有限公司を訪問し、菅井利幸董事長にお話を伺いました。

会社概要

 会社名:幸手精密五金(昆山)有限公司

 住所:江蘇省昆山市千灯鎮秦峰南路451号(千灯原創型工業園大唐4号―2)

 董事長:菅井利幸

 電話:+86-512-50332440

 メールアドレス:sattesp_toshi@globe.ocn.ne.jp

中国に進出した経緯

 2005年に埼玉県の企業6社と共同出資で「上海魁新精密機械有限公司」を設立し、中国進出を果たしました。当初、生産設備を中国国内に有しておらず、日中ものづくり商談会に参加した際、製品を日本から輸入していてはとても対応できないことを痛感し、すぐに上海で生産できる体制をとりました。2013年12月には、中国企業と合弁で昆山市に「幸手精密五金(昆山)有限公司」を設立し、当社で70%を出資し、董事長に就任しました。4月19日に開業式を行ったばかりです。

 中国現地法人体制

 工場は出資割合に応じ、70%が当社の工場用スペースで、残りは中国側合弁企業が自社の機械を置いて利用しています。現状は、私を含め3名体制で対応しており、生産設備は加工機を含め4台あり、うち2台はほぼ100%稼働している状況です。

中国でのビジネスについて

 弊社は常に多品種小ロット短納期対応を心掛けています。現地で生産したスプリングは、ほぼ100%中国国内に納めており、現在、お取引先の拡大に全力を挙げています。1年1年が勝負と考えており、過去に見積書を提出させていただいた会社様につきましても再度掘り起こしています。

 お取引先としては、日系企業の現地法人様をターゲットにしています。スプリングであれば、あらゆるタイプのものを製造することができると自負しています。今までも、お見積依頼をいただいたものにつきましては、「製造できない」という回答はいたしておりません。(加工範囲φ0.1~φ3.5)

 スプリングをお求めの企業様は是非、ご一報ください。