上海夏祭り

  2013年8月25日、茨城県上海事務所は上海民間団体である公益家が主催した「上海夏祭り」に出展しました。公益家は2008年に発足した民間団体で、ほぼ毎週末にフリマーケットを主催しており、メインは手作りのアクセサリーや雑貨等の販売です。今回の夏祭りのために、普段の事業に加え、上海で活躍している和太鼓、フラダンスなど日本人団体によるステージパフォーマンスの披露や日本の夏祭りの情緒を演出するため、金魚すくいや輪投げ等が実施されました。二日間の開催期間中来場者は8千~9千人に達しました。

 

  当日、暑い天気が続いた上海はにわか雨が降りましたが、開催時刻には涼しくなり、夏祭りにぴったりの天気となりました。当日約80ブースが出展し、販売ブースのほかに、浴衣体験コーナー、屋台コーナー、手作り雑貨コーナー、ゲームコーナー等来場者が楽しめるブースも用意されました。

 

  茨城県上海事務所はこの夏祭りの場を活用し、中国人に茨城県の知名度を高め、茨城県への旅行を誘致するために出展しました。ブースでは、「茨城観光パンフレット」、「茨城どんなところ」、「つくばサイエンスツアー」などの資料を配り、新浪微博にて実施している茨城県旅行写真募集イベントの紹介を行い、県産品の笠間焼や結城紬、茨城=上海便を運行している春秋航空の飛行機模型を展示しました。また、4回にわたって30分置きに、茨城県旅行クイズ大会を行い、正解者にハッスル黄門の縫いぐるみやエコバッグを贈呈しました。

 

  浴衣姿の若者や学生や子供連れの方々が茨城県ブースの前に集まり、真剣な表情で茨城県のパンフレットをめくりながら、熱心にクイズに参加してくれました。茨城県の象徴的な観光スポットや県産品、たとえば、偕楽園、筑波山、袋田の滝、鮟鱇鍋、納豆、結城紬等をクイズ形式で来場者の皆様にPRしました。茨城県の景品を受取ったクイズの正解者たちからは笑顔が見られました。これからもハッスル黄門を活用して茨城県をPRしてまいります。

 

  また、ブースにはすでに茨城県のことを知っている中国人も来場し、茨城のバナーやパンフレットを指しながら、同行者に説明しているシーンも見かけました。日本に個人旅行へ行きたいという中国人旅行者からは、茨城県についての質問を受けました。ベテランの旅行者からは「PRするなら、もっと的を絞ったほうがよいのではないか、たとえば、『奈良といえば鹿』みたいにイメージ作りが大事」とのアドバイスもありました。本県が唯一の日本自治体からの出展者でしたが、来場者とインタラクティブな交流ができました。日本に興味のある中国人来場者にとっては、このような場での日本の自治体の出展が新鮮に映り、茨城について興味を持っていただいたと思います。

 

  ローカルな夏祭りですが、日本文化に興味のある中国人や上海で生活する日本人には日本の夏祭りの気分が味わえるイベントでした。この夏祭りとともに、茨城県を覚えてもらいたいです。